楽しきかな「フライ・フィッシング」③

つぶやき親父

2012年07月25日 11:43

2.「キャスティングの楽しみ(難しさ)」


 フライ・フィッシングをするうえで、どの要素も欠かせないものであるが、目的のポイントにフライを着水させ、魚を誘い自然の餌と惑わしてHitさせるためには、キャスティングは最も重要な要素であるし、又、難しい。
初心者や入門者にとっては、最もハードルが高い要素でもある。

<NO.7/8用ロッド & リール>

 9フィート#7/8のロッド。湖や川の本流、大物狙いの時に使用する。シングルハンド用としては、この番手が限界であろう。














<NO。5/6用ロッド & リール>

 9フィート#5/6のロッド。下流域の渓流、本流、管理釣り場用として使用。















<NO。3/4用ロッド & リール

 8.3フィート#3/4のロッド。比較的開けた渓流、管理釣り場用として使用。















<NO。2/3用ロッド & リール>

 6フィート#2/3のロッド。狭い源流域や木立が生い茂っている渓流で使用。















 キャスティングのスタイルにはいろいろな方法があるが、最もスタンダードな方法は「オーバーヘッド・キャスティング」である。
脇の下を握りこぶし一つ位の間隔を開け、肘を中心に上の図のように、11時~1時の角度で前後にロッドを振る。ムチを使用する感覚で腕を振って、手首は固定のままである。
腕全体でロッドを振るのではなく、あくまでも、肘が中心であり、ロッドの剛性と弾性を利用して、ラインを弾くような感覚で一瞬ためを作って、ラインの重さをロッドに乗せて飛ばす要領でロッドを振る。
とかく、初心者や入門者は、腕の振りの角度が大きくなり、ロッドにラインの重さをうまく乗せることができずに、フニャフニャといった感じでラインが移動するが、何回も繰り返し練習することで、ロッドにラインの重さを乗せる感覚が身に付くものである。
腕の振りは貫性の法則により、一瞬で急停止することはできないので、気持ちを10時~12時の感覚でロッドを振ると上手くいく。

 キャスティングによっては、ラインがバシャバシャと水面を敲いてしまって定位している渓流魚が逃げてしまう。
入門者や初級者は、一度上級者に自分のキャスティング・フォームを指導してもらうか、キャスティングスクールに入校して矯正してもらうと、見違えるような合理的なフォームが形成される。

「キャスティングのコツ」
(1)脇の下は、拳一つくらいの間隔をあける。大きく開くとロッドをムチのように振る力が入らない。
  肘から上の部分は、垂直に立てる。
(2)手首は使用しない。
  狭く、木立が生い茂っている源流域では、リーダーキャストと言って、リーダー部分だけをロッド
  から引き出してキャスティングする場合があるが、大きく振りぬける場合は、グリップを握る時に
  人差し指だけを伸ばしてロッドを握り、振ると、手首が曲がらない。
(3)ラインの先端は、上の図のように半円を作る(ターンオーバー)ようにキャスティングする。
  ラインが伸びきって、まさにターンオーバーが伸びようとしたときには、ロッドが引っ張られて
  一瞬重くなる。この時にポーズ(ため)をとり、バックキャストに映ると、ラインの重さをロッドに
  乗せるとことができる。
(4)バックキャスティングの時は、自分の頭の上に、ラインを放り込むような感覚でロッドを振る。



関連記事